尿タンパク陽性は腎臓病?

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尿タンパク陽性は腎臓病?

みなさん、こんにちは。

 ようやく近畿地方も梅雨入りしましたが、色とりどりの傘をさして登校する子供たちを見ていると、何やらアジサイの花が歩いているようにも見えてきますね。

 先日、尿検査で引っかかったとのことでお越しになられた方がおられました。お話をお聞きすると、昨年も今年も尿タンパク(+)だったということでした。
 尿の検査は、乳幼児の時から、小学校・中学校・高校・大学・入社時・妊婦健診など、多くの健康診断で実施されています。ほとんどの健診では、尿検査のうち、尿糖・尿タンパクの2つだけを行っています。血糖が高くなると尿に糖が漏れてくるため、尿糖は糖尿病を発見するきっかけになります。一方、尿タンパクは、腎臓病を発見するきっかけになります。しかし、高熱が出た時や立位時だけみられるものなどの腎臓病とは無関係な場合もあり、判断は慎重にする必要があります。

 先日来られた方には、尿検査の項目を増やして検査を行いました。結果は、尿タンパク(+)でしたが、とても濃い尿でした。濃い尿の場合には、見かけ上、尿タンパク(+)となることがあります。そこで、追加した検査で確認したところ、やはり見かけ上、尿タンパク(+)となっていただけでした。このように、本当は(-)なのに(+)のように見えることを『偽陽性』といいます。
 おそらくは水分摂取が少ない状態で尿検査をしたために、偽陽性となったものと判断し、ご説明しました。ご安心なさったようで、笑顔でお帰りいただけました。

 横山スマイル内科クリニックでは、腎臓専門医が適切な検査を行い、的確に診断いたします。どうぞお気軽にお越しください。

( 2019.06.29 )

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