熱中症の予防と対策

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熱中症の予防と対策

みなさん、こんにちは。

今年の夏も暑いですねぇ。私が子供の頃は、窓を開けるだけで涼しい風が部屋に入ってきて、冷房なしでも寝られたように思いますが、今は冷房なしでは寝られない日が多いですね。

犬や猫は、暑い日中は動かずに日陰でじっとしていたり、毛の薄いお腹を冷たい床や地面に当てて体を少しでも冷やそうとしています。これは犬や猫は汗をかかないからです。一方、人間は汗をかくことで体温の上昇を防いでいます(汗が蒸発する時に身体の熱を奪うため)。

また、ぽっちゃり体型の方には汗かきの方が多いですが、皮下脂肪の断熱効果によって皮膚表面に熱が伝わりにくくなるので、発汗して体温を下げようとするためです。

ですので、汗をかかなくなると、あるいは汗をかく以上に体が熱せられると、体温が上昇して熱中症になってしまいます。熱中症の症状としては、めまい・失神・筋肉痛・筋肉の硬直・頭痛・不快感・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感・意識障害・けいれん・手足の運動障害・高体温などがあります。

熱中症が起こりやすい状況としては、

①体内で熱が作られている場合。例えば、運動すると筋肉で熱が作られます。
②体外から大量に熱が伝わってくる場合。屋外で直射日光に当たっている場合や、ボイラーなどの高温の作業場にいる場合などが該当します。
③体外に熱を放出できない場合。これが重要ですが、(1) 脱水になっているために汗が出ない場合と、 (2) 湿度が高い時や、風が吹いていない時には汗が出ても蒸発しない場合の2つがあります。脱水といっても、体内の水分が少ないだけではなく、体内の塩分が少ない時にも汗が出にくくなります。

これらのことから、熱中症対策・予防としては、
① 暑い時間帯には運動せずに、
② 日陰や涼しい部屋にいて(場合によっては、床に寝転んだり冷たいタオルで体を冷やしたり)
③ 水分と塩分を適度に補給し、
④ 扇風機やうちわで汗を早く蒸発させるようにすれば、
熱中症を起こす可能性は低くなるでしょう。 まだまだ暑い日が続くと思いますが、皆さんには体調に気をつけて頂ければと思います。横山スマイル内科クリニックでは、診療だけでなく体調維持や健康に関する情報についても、皆さんに提供していきたいと思っています。

( 2019.08.06 )

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